Urethane coating

ウレタンコーティングとは

耐摩耗・防音性に優れたコーティング剤

ウレタンコーティングは、耐摩耗・防音性に優れ、液体・気体を除くどんな基材にも加工ができる常温硬化タイプのコーティング材です。使用可能温度は-30度~100度までです。

グレードにより、食品・医療品・電子部品の搬送機器等の表面処理ができるタイプやすべり性能の向上や静電気対策を付加したタイプなどがあり、製品にあわせたコーティング加工で基材や機器の保護に効果を発揮します。

特徴

01 加工場所を選ばない

耐摩耗・防音性に優れていますので、加工場所を選びません。

02 素材や基材を保護

コーティングで素材や大切な基材を守ります。

03 素材を選ばない

常温で硬化するため素材を選びません。

04 基材を選ばない

基材を選びません。
(水と空気以外はすべて加工できます)

05 カラーはご相談

ご希望のカラーが必要な場合は、ご相談に応じます。
(標準色:グリーン、黒)

メリット

※ 自社加工が不可能な大型基材、その他多量の場合の加工は引き受けいたします。

Urethane Grade

グレードについて

グレードは3つあり、それぞれ特長が異なります。
CD9000 / CD9100シリーズは全て常温硬化タイプです。熱処理は行いませんので、母材・機材を傷めません。

※ RoHS指令クリアしております。不使用証明書・分析結果(非含有証明書)がございますのでご安心ください。また、(財)日本食品分析センターの分析結果等もございます。

CD9000

食品、衣料品、電子部品等の搬送機器、その他の表面処理に最適。

CD9100

CD9000よりも約10%高度をアップさせ、鋭利な形状にも適用できる。また滑り性能も向上したタイプ。

CD9000NE

CD9000に静電気対策を付加したタイプ。

性能データ表

グレード CD9000 CD9100 CD9200 帯電防止 NE タイプ
色調 透明・緑・青・黒・白 透明・緑・青・黒・白 透明・緑・青・黒・白 黒・灰色
膜厚
(MIN~MAX)
100 ~ 5000μ 100 ~ 5000μ 100 ~ 5000μ 100 ~ 5000μ
硬度 ※1 80A 45D 64D ベース塗料により異なる
摩擦係数(μ) ※2 1.75 1.43 0.33 ベース塗料により異なる
テーバ型摩擦試験
※3
摩耗前 103.1203 106.0276 105.1067 ベース塗料により異なる
摩耗後 103.0672 105.9502 105.0269
摩耗減量 0.0531 0.0774 0.0798

引張試験 ※4

試料 No.
(mm)
厚さ
(mm)
最大荷重
(N)
最大変位
(mm)
引張強さ
(MPa)
破断伸び
(%)
CD9000 1 5.0 1.44 96.5 156.7 13.4 261
  2 5.0 1.45 93.1 154.2 12.8 257
  3 5.0 1.40 89.7 152.5 12.8 254
  平均値 - - - - 13.0 257
CD9100 1 5.0 1.30 162.0 88.8 24.9 148
  2 5.0 1.39 173.6 87.9 25.0 147
  3 5.0 1.37 168.1 86.7 24.5 144
  平均値 - - - - 24.8 146
CD9200 1 5.0 1.11 139.5 27.5 25.1 46
  2 5.0 1.10 139.1 32.2 25.3 54
  3 5.0 1.12 142.1 33.2 25.4 55
  平均値 - - - - 25.3 52

電気特性(NEタイプ) ※5

膜厚 300~500μ 1000~1200μ
表面抵抗率
(Ω / □)
10V 不安定 3×105
100V 3×107 UNDER(8.072×106未満)
体積抵抗率
(Ω・cm)
10V 3~9×109 3×104
100V 2~3×108 UNDER(3.3×106未満)
漏洩抵抗値
(Ω)
10V 3~9×108 0.8~0.9×104
100V 3~9×107 UNDER(0.8×106未満)
※1
JIS K7215(プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法)に準拠
※2
試験機:新東科学(株)製 表面性測定器 TYPE 14D、荷重:200gf、移動速度:100mm / min、移動距離:7cm、圧子:Cr銅球(3 / 8in)、サンプリング速度:200回 / s、角図右上の摩擦係数値は時間 2~38s測定データの平均値
※3
JIS K7204に準拠したテーバ型摩耗試験機により、H-18摩耗輪を用いて摩耗試験を行った。
摩耗輪:H-18、荷重:500gf、回転数:100回転、試験室の環境:温度20±2℃ 湿度65±2%
※4
JIS K7312 3号ダンベル 試験機:INSTRON5582(Load Cell 1kN) 試験条件:速度 500mm / min、チャック間 60mm
※5
抵抗値測定電圧:125V、測定時は火花が飛ばないよう、先端に導電ゴム・アルミ箔を用いて安定した数値を計測、記載数値は平均値

ウレタン耐薬品性能データ表

薬品名 評価 薬品名 評価 薬品名 評価
アセチルクロライド P アセチルブロマイド P アセトン P
亜麻仁油 F 亜硫酸 P 安息香酸 F
アンモニアアセテート G アンモニア無水 F 硫黄(イオウ) F
イソプロピルアルコール P イソプロピルエーテル F 一酸化炭素 G
エーテル F エチルアルコール P エチレングリコール F
塩化亜鉛溶液 G 塩化アルミニウム溶液 F 塩化アンモニウム溶液 G
塩化第二鉄溶液 P 塩化第二銅 G 塩化ナトリウム G
塩化ナトリウム溶液 G 塩化マグネシウム溶液 G 塩化メチレン P
塩酸20% F 塩酸37% P 塩酸アニリン P
塩水 G-F オリーブ油 G 海水 G
過塩素酸 P 過酸化水素 F ガソリン F
過硫酸アンモニウム G 機械グリース G 蟻酸 P
キシレン P キャスターオイル G クエン酸 G
グリコール酸 F グリセリン G クロム酸 P
クロロベンゼン P 酢酸20% F 酢酸30% P
酢酸鉛 F 次亜塩素酸カルシウム P 次亜塩素酸ナトリウム P
次亜塩素ソーダ P シアン化ナトリウム G ジブチルエーテル G
重クロム酸カリウム溶液 G 重クロム酸ナトリウム20% G 重炭酸ソーダ G
重硫酸ソーダ G 潤滑油 F 硝酸 P
硝酸アンモニウム F 硝酸カリウム G 硝酸カルシウム G
硝酸銀 G 植物油 G シリコン樹脂 P
水銀 G 水酸化アンモニウム G 水酸化カリウム溶液 F
水酸化ナトリウム20% G 水酸化ナトリウム50% P 水酸化バリウム G
水酸化マグネシウム G 水素 G スチレン P
石油(原油) G 石鹸溶液 G 大豆油 F
炭酸カルシウム G 炭酸ソーダ G タンニン酸10% G
チオシアン酸化アンモニウム G 窒素 G 動物性油脂 G
灯油 G トリエタノールアミン P トリクロルエチレン P
尿酸 P 二硫化炭素 F ピクリン酸 F
フェノール P フタル酸ジプチル P ブチルアルコール F-P
弗酸48% P フルフラール P プロピレングリコール F
ヘキサン F ヘプタン F ベンズアルデヒド P
ベンゼン P 方酸液 G メチルアルコール P
ヨウ素溶液 F ラッカー溶剤 P 硫化アンモニウム G
硫化水素 P 硫化ソーダ G 硫化第一鉄 G
硫酸10% G 硫酸10-50% F-P 硫酸亜鉛 G
硫酸アルミニウム溶液 G 硫酸アンモニウム溶液 G 硫酸カルシウム G
燐酸20% G 燐酸60% G 燐酸85% P

上記の表は特定の使用条件でのウレタンコーティングの可否を検討するあくまでも目安として役立てていただくものです。 表の中の評価は試験室のテスト、技術文献や実績をもとにしたものです。 評価 G / F / Pは、それぞれのGood=充分使用に耐える、Falr=条件により使用可、Poor=使用不可を示しています。
特に但し書きがなければ常温で溶液を試薬濃度の薬品に浸した物です。これらの評価はウレタンの耐油性・耐薬品性の一般的な傾向に過ぎません。
特定の耐油性・耐薬品性は、温度・浸責時間・流速時間等、様々な要因に左右されますので、ご利用いただける場合は前もって当社員にご相談ください。

ウレタンコーティング

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